ドードー鳥の物語 |
しばらく歩いているとひときわ明るく照らされている部屋が見えてきました。ドードー鳥はそこが自分の目指していた部屋だということを確信しました。ドードー鳥は足早にその部屋に近づくと、大きな茶色い犬が部屋の入り口をふさぐような形で向こうをむいて座っていました。ドードー鳥は今度こそお友達になりたいと思い、その犬に近づいて行きました。 ロンはさっきまで部屋でみんなと一緒にボールで遊んでいました。その中にはコロもいました。ロンは普段コロがあまり自分にかまってくれないのでボール遊びのときはわざとコロが持っているボールを横取りしてコロと追いかけっこを楽しもうとします。しかし、今日はひときわコロの機嫌が悪かったのです。コロはボールを横取りしたロンに腹を立ててロンのお尻に噛み付きました!!突然の出来事だったので一瞬おののいたロンでしたがすぐに応戦してコロに噛み付こうとしました。コロはマルチーズ、ロンは生後8ヶ月でもイングリッシュ・コッカー・スパニエル。お兄ちゃんのコロでも自分の何倍もあるロンにかなうはずがありません。 その時、二人と一緒にボール遊びをしていた政木家のお母さんがロンを取り押さえました。ロンは興奮していたのでお母さんの手に噛み付いてしまいました。「しまった!間違えた!!」と思ったその時にはもう遅く、お母さんは急にロンに対して冷たくなりました。あせったロンがお母さんを舐めに行ってもお母さんはロンに背中を向けます。コロは機嫌を悪くしていつのまにかどこかに行ってしまっていました。かまってくれる人がいなくなってロンはしゅんとして部屋の入り口に座り込みました。 ドードー鳥は目の前にいる茶色の犬に話し掛けました。 「君も僕と同じく友達がいないの?」 ロンはパッと後ろを振り返り、目を輝かせました。誰にもかまってもらえなかったロンは目の前にいかにもロンの好奇心をそそるピンク色のふわふわした物体を見つけたからです。 次の瞬間、ロンはドードー鳥に飛び掛り、その毛をペロペロ舐めはじめました。そして子供がおもちゃで遊ぶようにドードー鳥を引っ掻いたりくわえたりしました。 ドードー鳥はパニックになりました。ドードー鳥の羽毛はやわらかく、水を何よりも嫌いました。それなのにロンにペロペロ舐められたらたまったものではありません。ドードー鳥の羽毛はロンの唾液でべとべとになり、そのうえ引っ掻き回されたのでした。ドードー鳥は夢中で持っていたドーナッツをできる限り遠くに投げました。案の定、ロンはドーナッツを追いかけに行き、ドードー鳥はようやくロンから逃れられました。ドードー鳥はロンにまたつかまらないように急いで部屋の中に入りました。 続く・・・ |
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